学校紹介
学校長の部屋
1月
「新しいことが始まる年」
新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。2025年(令和7年)を迎えました。巳年は、脱皮をする蛇のイメージから「復活と再生」を意味するそうです。植物に種子ができはじめる時期、次の生命が誕生する時期など、「新しいことが始まる年」になると言われています。
子どもたちは、14日間の冬休みを終え、元気に学校生活をスタートさせています。期間中、事故がなく、子どもたちが安全で楽しい冬休みを過ごすことができましたのも、保護者の皆様、地域の皆様のご支援・ご協力のおかげと感謝申し上げます。
さて、3学期がスタートし、今年度の学校生活も残り3分の1となり、1年間のまとめの時期に入ってきました。各学年においては、進級、進学に向けた準備の時期に当たり、これまでの学習などの総まとめをしっかりと取り組ませていきたいと考えています。学校としましても、【「三方よし」の視点を取り入れた主体的活動を推進し、心豊かな児童を育成する】といった組織目標について、今年度の取組や成果はどうであったかなどについて検証し、次年度につなげていく3学期にしていきたいと考えています。
始業式では、一人ひとりが「目標」をもつことが大切であることを話しました。また、「自分で考えて行動する」「ゴールを決めてから始める」「大事なことから今すぐに」を意識して生活してほしいことを伝えました。各ご家庭においても目標設定の機会を是非持っていただけたらと思います。
今年一年が岩瀬小の子どもたち、保護者の皆様、地域の皆様にとって新しいことが始まる、素晴らしい年になることを祈念するとともに、本年も岩瀬小学校へのご支援・ご協力をお願い申し上げます。
12月
「自ら学び・心豊かな・たくましい児童の育成」
本校の学校教育目標の中に「心豊かな」といった目標が掲げてあります。この達成に向けて、本校のテーマになっている「自分よし・相手よし・みんなよし」といった「三方よし」の視点について、機会ある毎に児童達に伝えているところです。今年7月に全児童に行ったアンケートでは92%の児童が、「三方よし」を意識して生活することができていると回答し、全校に浸透してきていると感じています。毎年12月4日~10日は、人権週間であり、10日は人権デー(世界人権宣言が採択された日)とされています。本校ではこの期間に、各学級で「いじめをなくそう宣言」を採択する集会や地域の事業所に「人権の花プランターを贈呈する活動」などの取組を実施いたします。児童主体で企画・活躍できる行事や集会を実施し改めて「三方よし」の考え方を児童一人ひとりが考える機会として、「豊かな心」を育成していきたいと考えています。
さて、9月から12月までの長期間の2学期も残りわずかとなり、学校生活も1年間の3分の2を終えようとしています。冬休みを迎えるにあたり、今学期の取組を振り返ってみたいと思います。
本校伝統の一つに【きたぐり班活動】があります。これは、異学年(縦割り)のグループ編成で様々な活動に取り組み、共に助け合いながら自主性やリーダーシップの育成を図ることをねらいとしています。今年度は、昼休みに児童達主体で班ごとで遊ぶ「きたぐりタイム」に加え、新たな活動として、きたぐり班での「あいさつ運動」や「清掃活動」を実施しています。先日、実施した「きたぐり遠足」では、ラスカのグランドいっぱいに歓声や笑顔があふれていました。この様子を目の当たりにすると、この活動のねらいを大きく達成できていると実感しました。また、運動会や持久走大会、修学旅行においては、児童一人ひとりが目標をもって取り組んだり、責任をもって役割を果たしたりする経験を積むことができました。子どもたちにとっては、様々な経験・体験を通して、大きく成長できた2学期だったのではないでしょうか。
また、保護者のみなさまには、学校への日頃のご支援・ご協力に加え、「奉仕作業」や「あいさつ運動」「読み聞かせ」など教育活動への参画並びにご協力に深く感謝申し上げます。いよいよ子どもたちが楽しみにしている冬休みを迎えます。12月25日からの14日間、年末年始の楽しい行事など、一人ひとりの子どもたちが、家族とのふれ合いを通して、充実した冬休みを送ることを期待しています。
子どもたちが安全で楽しい年末年始を過ごすことができますよう、保護者の皆様、地域の皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。みなさまお身体ご自愛いただき、どうぞよいお年をお迎えください。
11月
「スポーツ、文化、芸術の秋!」
徐々に秋が深まり、スポーツ、芸術、文化活動において児童達の活躍がたくさん見られる季節となりました。10月26日(土)には、【~猪突猛進~ 汗水たらして勝利をつかめ!】のテーマで、令和6年度運動会が盛大に開催されました。最後まで全力で走った徒競走や障害物競走、各学年ブロックで競い合った団体競技や一人ひとりの笑顔が輝いた表現運動、児童達がアンケートで決めた新種目「大玉転がし」、職員と6年生の対抗玉入れなど全児童が笑顔で一心に取り組む姿が随所に見られた運動会となりました。児童たちにとっては、演技ばかりでなく、それぞれの役割や係活動、応援団などまさに、一人ひとりが主役の運動会となり、素晴らしい体験になったことと思います。
当日は、ご来賓、保護者、地域の皆様など大変多くの方々にご来場いただき、岩瀬小の子どもたちの頑張る姿を披露できたことはうれしく思います。加えて、本校出身の岩瀬西中学校生徒有志が運動会のスタッフとして活躍してくれたことに感謝いたします。さらに、保護者のみなさまには、10月12日の奉仕作業、テント設営、運動会当日の後片付けなどのお手伝いをいただきましたことに深く感謝申し上げます。
さて、茨城県では、11月を「いばらき教育月間」とし、教育に対する関心と理解をいっそう深める機会としています。11月2日~4日にかけて「桜川市市民文化祭児童生徒作品展」が桜川市大和体育館で開催され、本校代表児童が、書写、絵画など多くの力作を出品しました。また、本校においても、きたぐり遠足、持久走大会、芸術鑑賞会、PTA教育講演会、懇談会(全学年)租税教室(6年)自動車工場見学(5年)自然探検、人権教室、消防署見学(3年)町探検(2年)いも掘り(1年)NIE公開授業(1,4,5年)など、学校・家庭・地域社会が連携した、様々な行事や体験活動を11月から12月にかけて推進していく予定です。
今後も、保護者の皆様、地域の皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
10月
「令和6年度後半戦へ」
記録的な猛暑、酷暑も影を潜め、過ごしやすい季節になってきました。学校生活は、1年間の半ば折り返しを迎え、いよいよ令和6年度の後半戦に入ってきました。学校としては職員及び児童にとって、この折り返しを前半戦で見えてきた様々な課題を修正していく一つの節目としていきたいと考えています。保護者のみなさまには、今月お渡しする通知票をご覧になり、良かった点、がんばった点を是非認めてほめてあげてください。
【笑顔いっぱい!絆を深める修学旅行!!】のテーマで、鎌倉・東京方面への6年生修学旅行(9月25~26日)が実施されました。鎌倉においては、高徳寺大仏殿から鶴岡八幡宮までグループ活動を行いました。児童自身がルートの計画をし、班ごとに活動し、絆を十分に深めることができた有意義な活動となりました。児童一人ひとりの笑顔や時間や決まりを守る姿、実行委員を中心にした人員点呼や整列など児童主体の活躍がが随所に見られました。このような経験を通して、児童一人ひとりが「自分で考えて行動する」「自己決定する」「責任を持つ」「他者と力を合わせ協働する」など自立に向けた力を身に付けていくことを強く願っています。
さて、10月には、児童一人ひとりが楽しみにしている令和6年度運動会を26日(土)に開催予定です。運動会は、保護者の皆様、地域の皆様に開かれた大切な学校行事です。現在、子どもたちは日々運動会の練習に励んでいます。徒競走や障害物競走、団体競技や表現運動など全児童が繰り広げる、やる気と自信に満ちあふれた演技をどうぞご覧いただきたいと思います。
令和6年度後半戦も、引き続き、保護者の皆様、地域の皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
9月
「自分のことは自分でできる子に」
夏休みを終え、家族との楽しい思い出を胸に日焼けした笑顔が学校に戻ってきました。大きな事故がなく、子どもたちが安全で楽しい夏休みを過ごすことができましたのも、保護者の皆様、地域の皆様のご支援・ご協力のおかげと感謝申し上げます。
2学期は、修学旅行(6年生)や運動会(10/26予定)、きたぐり遠足など子どもたちが主役となる学校行事が計画されています。本校の目指す学校像の一つ「やる気と自信に満ちあふれた学校」へ近づく絶好の機会と捉えています。一人ひとりに目標をもたせたり、役割をもたせたりして、自分が参画している(主役)実感を味わってほしいと思います。
さて、今月は、坂東眞理子氏の著書「親の品格」の一節を紹介いたします。
〈子育ての目標は何でしょうか。それは、親から自立した人間にすることです。親は子どもかわいさのあまり、つい子どもの世話を焼きすぎてしまいますが、自分の身の回りのことは自分でできるように育てるのが、子育ての基本目標の一つです。朝、決められた時間に目を覚まし、顔を洗い、歯を磨き、食事をして学校に行くことから始まって、自分の持ち物を整理する、忘れ物をしない、清潔な衣服を着るなどは、10歳までに身に付けさせたいものです。何から何まで親が世話する場合があります。しかし、それでは子どもは独り立ちできません。自分のことは自分でできる子に育てましょう。
〈中略〉
親はいつまでも子どもの生活を支えることはできません。お菓子やおもちゃを喜んでいた子どもは、成長するとより高価なものでないと喜ばなくなります。親は子どもの欲しがるものをいつまでも与え続けることはできません。途上国援助でも、魚を与えるより、魚を釣るすべを教えるほうが相手国のためになるといいます。子どもの欲しがるものを親が与えるのではなく、それを自分で手に入れるにはどうすれば良いかを教え、手に入れる力を身に付けさせましょう。〉
本校としても一人ひとりの子どもを主語とした学びを進め、全ての子どもの可能性を引き出し、自分のことは自分でできる児童の育成に努めていきたいと考えています。
※参考文献:「親の品格」(坂東 眞理子著)
7月
「1学期を振り返って」
7月を迎え、各学年の学校生活も3分の1を終えようとしています。子どもたちにとっては、遠足や宿泊学習、陸上記録会など大きな行事をいくつか経験できた1学期でした。学校としては、大きな事故がなく、無事に夏休みを迎えることができることをうれしく思います。また、保護者のみなさまには、「奉仕作業」「登下校の見守り」「あいさつ運動」「読み聞かせ」「引き渡し訓練」など学校教育活動への参画に深く感謝申し上げます。地域のみなさまには「学校運営協議会」において、岩瀬小学校の応援団になっていただいていることに感謝申し上げます。
さて、夏休みを迎えるにあたり、特に印象に残った子どもたちの1学期の成長の跡を振り返ってみたいと思います。まず、大きな声であいさつができること昨年より欠席者数が大きく減ったことがあげられます。これは児童一人ひとりが「学校が楽しい」と感じていることの表れだと実感しています。また、子どもたちが主体となって取り組んだ児童集会では、集会委員が主体となり企画運営し、タブレットを駆使してクイズやゲームなど大いに盛り上がる素晴らしい企画となり、体育館に集まった全校児童一人ひとりが主役の実感を味わうことができた集会となりました。さらに、縦割り「きたぐり班活動」では、上級生が中心となり、遊びの計画やルールを工夫し、下級生たちと仲良く遊ぶ姿に異年齢活動の効果を感じることができました。今年度は、きたぐり班での新たな活動として、「あいさつ運動」や「ちょボラ活動」などの取り組みを始めます。本校の重点目標の一つ「児童による自主的・実践的活動の充実」が掲げられています。子どもたちは、日々「やる気と自信」を身に付け、成長することができています。
いよいよ子どもたちが楽しみにしている夏休みが始まります。7月20日からの44日間、どのような楽しい時間が待っているのか子どもたちはワクワクしています。一人ひとりの子どもたちにとって、充実した思い出深い夏休みになることを期待しています。
子どもたちが安全で楽しい夏休みを過ごすことができますよう、保護者の皆様、地域の皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。
6月
「思いやりのある児童」
4月にスタートした新たな学年での生活も2ヶ月が過ぎ、児童達は、学習や運動に元気いっぱい取り組んでいます。各学年においては、1年生~4年生の遠足、5年生の宿泊学習、桜川市陸上記録会(6年生)など大きな行事を無事に予定通り実施することができました。保護者のみなさまのご協力ありがとうございました。児童にとっては、行事等を通じ、友達と協力することや主体的に取り組むことの大切さを学ぶ機会となり、日常の学校生活ではなかなか体験できない大きな体験値、経験値を積み上げることができました。
また、PTA奉仕作業においては、多数の保護者のみなさまに、除草作業、窓拭き、エアコンフィルター清掃、プール掃除などの作業にご協力いただきましたことに深く感謝申し上げます。
今回は、「思いやりのある児童」のお話を紹介いたします。私が同行した遠足のバスの中での出来事です。ある子が気分が悪くなり、服を汚してしまいました。隣に座っていた女の子の服も汚れてしまいました。さぞかし気持ちが落ち込んでしまったと思い、女の子に「大丈夫?」と汚れを拭きながら職員が声をかけると、「仕方ないよ。○○ちゃんは、気持ちが悪かったから。」と相手を思いやることばが真っ先に出てきました。この姿を目の当たりにして、改めてその女の子の心の豊かさを感じることのできた出来事でした。先月もご紹介した本校の目指す児童像の一つ、「思いやりのある児童」自分よし・相手よし・みんなよしの視点が身に付いている児童が増えていることに大変うれしさを感じます。
本校においては、学校教育目標「自ら学び、心豊かな、たくましい児童を育てる」に向けて学習活動や各種行事など、これからも児童主体の場面を数多く創出してまいります。
今後も、保護者の皆様、地域の皆様の本校教育活動へのご理解・ご協力をお願いいたします。
5月
「目指す児童のすがた」
大型連休を終え、爽やかな5月の日差しが降り注ぐ季節となりました。新たな学年での生活も1ヶ月が過ぎ、それぞれの子どもたちの学校生活も軌道に乗り、通学路で交わされる元気なあいさつや真剣に学習や運動に取り組む様子に頼もしさを感じます。4月26日には、大変多くの保護者の皆様に来校いただき、授業公開、PTA総会、学年懇談会が開催できましたことに感謝申し上げます。
さて、本校では、目指す児童像として三本の柱を掲げています。
1「進んで学ぶ児童」については、グループ、ペア学習による学び、学び合いがある授業展開をとおして、主体的に学び、学ぶことが楽しいと感じる児童の育成を図って参ります。また、ICTの効果的な活用により、タブレットを用い、自分の考えを分かりやすく表現(アウトプット)できる児童の育成を目指していきます。
2「思いやりのある児童」については、自分よし・相手よし・みんなよしの三方よしの視点を意識して、児童が企画・活躍できる行事や集会を実施して参ります。また、異年齢集団「きたぐり班」でのあいさつ運動、清掃活動、ちょこっとボランティア(ちょボラ)の実施などをとおして、人権感覚の醸成と心豊かな思いやりのある児童の育成を進めていきます。
3「たくましくねばり強い児童」については、栄養教諭や養護教諭と連携した食育学習、保健指導の実施。集団行動、学習規律を確立し、十分な運動量を確保するなど、体育授業の充実による体力の向上に努めていきます。また、交通安全教育の推進による登下校における事故ゼロを目指していきます。
このような具体的な取り組みをとおして、学校教育目標「自ら学び、心豊かな、たくましい児童を育てる」に迫っていきたいと考えています。
今月は、宿泊学習(5年生)、市陸上記録会(6年生)、各学年の遠足など、子どもたちが楽しみにしている行事が予定されています。行事を通じて、一人ひとりの児童が主体的に取り組むことができ、達成感を実感できるよう期待しています。
今後も、保護者の皆様、地域の皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
4月
「三方よし」の気持ちを持ち続け、主体的な行動がきる人になろう
穏やかな日差しが降り注ぎ、やわらかな風が本格的に春を巡らせ、周辺の山々では新緑とヤマザクラの美しさが感じられる季節となりました。
令和6年度の岩瀬小学校は、新入生42名を迎え、全校児童314名でスタートし、明るく元気な子供たちの声が響き合っています。
さて、8日に行われた始業式においては、次の二つの話をしました。一つ目は、昨年度より児童へ機会ある毎に伝えてきた「三方よし」の考え方を持ち続けてほしいということです。自分の気持ちだけではなく、相手やみんなの気持ちを考えることでお互い楽しく気持ちよく過ごすことができる考え方です。「自分よし」「相手よし」「みんなよし」の考え方を持ち続け、岩瀬小全体に思いやりの心が広がり、みんなが安心して学校生活を送ることができることを願っています。
二つ目は、「主体的(自分から進んで)に行動できる人になろう」といった話をしました。学習や運動を始め、あいさつや掃除、学校行事などに自分から進んで取り組むことで「児童が主役の学校」を目指していきたいと考えています。そうすることにより、一人一人が主役の実感を得られ、毎日の学校生活が楽しくなってほしいと願っているからです。
一人一人の子どもたちの力を伸ばしていくため,本校職員一同、精一杯尽力してまいります。今年度も引き続き、保護者、地域の皆様には、本校教育活動への深いご理解とご支援、ご協力をいただきますよう、お願い申し上げます。
校長 櫻井 至